SEAnews 1997-02-14 ArtNo.9381

【シンガポール】インドネシアのコングロマリット、リッポ・グループが、シンガポール証取(SES)上場の食品会社オーリック・パシフィック(前社名ｸﾞｯﾄﾞﾏﾝ･ﾌｨﾙﾀﾞｰ･ｱｼﾞｱ)の買収交渉を進めているもようだ。
オーリックの株価は水曜の終値1.87Ｓドルから木曜には2.52Ｓドルに35％ジャンプしたが、市場筋は、リッポによる買収計画が絡んでいるものと見ている。金融事業を中核とするリッポは最近、インドネシア最大の百貨店チェーンを経営するＰＴマタハリ・プトラの51％権益を買収しており、食品の流通製造会社オーリックの権益買収は、リッポの小売業進出計画の一環と見られる。もし実現すれば、オーリックはリッポにとってシンガポールにおける初の上場子会社になる。リッポは2年前にグッドマン・フィルダー・アジアの支配権益(現在64.95%)を買収したコンソーシアムを率いるインドネシアのビジネス・ウーマン、エンダン・ウタリ・モコドムピット女史の持ち株買収を図っているものと見られる。(BT:2/13)