1997-02-13 ArtNo.9362
◆<星>電子部品のオムニ、年率15-20%の成長目指す
【シンガポール】セスダック登録を目指すオムニ・インダストリーズPte Ltdは、プラスチック自動車部品、通信機器、医療機器等の電子製造領域におけるビジネスの拡張を通じ向こう数年間に売上/利益の年率15-20%の成長を目指している。
リー・キムボク重役(グループMD)が最近語ったところによれば、現在同社は請負製造とプラスチック・ビジネスに大きく依存しており、これら2部門が同社の総売り上げの各45%を占め、ヒューレット・パッカード(HP)とコンパック関連のビジネスが全体の5分の3に達する。こうした一部の領域や企業に対する過度な依存を軽減するため、向こう2年間にビジネスの拡張を図る。リー氏と同氏を補佐するタン・チョーブン、シム・ベンチャイ両氏はいずれもHP社出身で、HP社における合計就業歴は32年に及ぶ。
オムニの営業額は創立当初(1991)の1500万Sドルから95年の1億4000万Sドルに、純益は400万Sドルの損失から600万Sドルの利益に転換した。オムニ・インダストリーズはHPシンガポールの元重役(MD)で、オムニ親会社ウー・テーラム(53%出資)の会長を務めるコー・ブンフィー氏の発案に成るもの。ハーバート大卒のコー氏はリャンコート・ホールディングズの副会長、シンガポール・テレコミュニケーション及びシンガポール・ポストの会長も兼務している。
オムニは向こう2週間以内に4000万~5000万株を公開、調達した資金は中国浦東におけるビジネスや製造設備の購入に当てると言う。(ST,BT:2/12)
|