1997-02-13 ArtNo.9361
◆<星・米・独>企業共同開発の電気自動車、米国で走行テスト
【シンガポール】シンガポール企業グリーン・フューエル・リソーシズ、米国の電気自動車会社BATインターナショナル、ドイツのバッテリー会社Kummerow NA.が共同開発した電気自動車が世界記録の樹立を目指して米国で走行テストを受ける。
ユタ州で今日から4日間にわたり実施されるテストでは摂氏零度以下の環境下に石油燃料車と同様の距離を走行できるかが調査される。そして来月はカリフォルニア州において1回の充電による走行可能距離が測られる。
電気自動車の開発では走行距離とバッテリーの製造コストが関門とされ、これまでのところ零度以下の環境における電気自動車の走行距離は僅か20キロ、また通常の環境下での最長走行距離は、ニッケル・メタル・ハイドライド・バッテリーと複合素材を用いた超軽量特製ボディーの車両でも600キロ以下となっている。これに対して3社チームはジンク・エア・バッテリーと一般のスチール製ボディーのバンにより新記録の樹立を目指している。3社のスポークスマンによると、ジンク・エア・バッテリーは酸化鉛製バッテリーの4倍のパワーを発揮、製造コストはニッケル・メタル製の10分の1と言う。(ST:2/12)
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