1997-02-13 ArtNo.9360
◆<星>シンガポール・エクスチェーンジ・センター着工へ
【シンガポール】シェントン・ウェイにおけるシンガポール・エクスチェーンジ・センター(SEC)の開発がいよいよ着手される見通しだ。
SECプロジェクトは、インダストリアル・コマーシャル・バンク(ICB)所有のICBビルディングとシンガポール・ランド(シングランド)が所有するシン・クワン・ハウスをポディウムでリンクされた28階建てと31階建てのオフィス・ビル2棟に建て替えようと言うもので、新築後のオフィス・タワー2棟はICBとシングランドにより別個に所有/管理される。既存ICBビルのテナントはICBを除き立ち退きが完了、地盤調査が既に開始されている。ICBも来月から段階的な立ち退きを行う。ICBは総床面積28万平方フィートの新築タワーの内17万平方フィートを1994年に取り交わされた覚書に基づきシンガポール証取(SES)とシンガポール国際金融取引所(SIMEX)に売却する。
一方、既存の22階建てシンクワン・ハウスはシンクワン社元会長S.Pタオ氏が所有するペント・ハウスを除き、シングランドが保有している。新築されるビルは29万5000平方フィートのオフィス・スペースを備え、来年着工される予定だ。
SECプロジェクトは1994年末に発表され、1995年半ばの着工が予定されていたが、開発税を巡る土地局との交渉が難航、遅延していた。土地局は当初1億9000万Sドルの開発税支払いを要求したが、デベロッパー2社の陳情により大幅な引き下げがなされたものと見られる。(ST:2/12)
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