1997-02-12 ArtNo.9348
◆<星>移動電話市場の開放でハンドセット会社の競争も白熱
【シンガポール】シンガポール・テレコムの移動電話市場独占に近く終止符が打たれることから、主要なハンドフォーン・メーカーも新製品を続々シンガポール市場に投入、ハンドフォーン・セールの競争も過熱する見通しだ。
シンガポール・テレコム・モービルに次ぐ、第2の移動電話会社モービルワンが4月1日にサービスを開始後、月間8000人と見積もられるセル式移動電話の新規契約者も50%増加するものと見られている。
消息筋によるとエリクソンはこの3月に超軽量の新製品を市場に投入し、50~55%のシェア獲得を目指している。現在最も軽量とされるモトローラのStarTACは手のひらに収まり、重量も100グラム以下だが、GSMバージョンは2200Sドル、昨年8月に売り出されたETACバージョンはほぼ3000Sドルと、高額。しかし1月に売り出されたGSMセットは僅か1週間で売り切れになり、ディーラー筋は「シンガポーリアンは高級品に目がない」と指摘する。
エリクソンの新製品セクシーは形状や重量はStarTACとそう変わらないが、価格は2000Sドル以下になる見通しだ。
モトローラーはまた今年末にはオールインワン・オーガナイザー・フォーンを投入、ノキアの9000コミュニケーターに挑戦する。FAXの送受信だけでなく、テキスト・モードのインターネット・ブラウザーもできる9000の価格は3000Sドルだが、モトローラーの新製品は小型で、値段も低く設定されるものと見られる。(BT:2/11)
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