1997-02-12 ArtNo.9346
◆<星>店舗スペース急増で小売業界の労働力不足も深刻化
【シンガポール】小売りスペースが向こう3年間に420万平方フィート追加されることから、労働力需要も拡大、これまで年率5~10%の成長を遂げてきた店員/キャッシャーの給与は一層上昇するものと予想されている。
不動産コンサルタント会社エドモンド・ティエの統計によれば、昨年第4四半期の小売りスペースは1980万平方フィートで、1997-99年の間には別に420万平方フィートが追加される。業界筋によると、売場面積250平方フィート当たり平均1人の従業員が必要なため、小売りスペースの21%の拡大は、1万6800人の新規雇用を創出する。業界筋によれば、当地では店員/キャッシャー5人に1人が欠員で、労働市場は逼迫している。シンガポール小売業者協会(SRA)のテー・バンリャン会頭は、フィリピンや中国からの労働者の手当を認めるよう政府に陳情しているが、回答はまだ得られないと語った。小売業界幹部らによれば、同業界コストの3分の1が人件費で、労働力不足は賃貸料および長期的な需要減退とともに同業界が直面する3大問題の1つと言う。(BT:2/11)
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