SEAnews 1997-02-05 ArtNo.9308

【クアラルンプル】タイム・エンジニアリングBhd子会社のタイム・テレコミュニケーションズは3日、クアラルンプル証取(KLSE)一部上場計画と顧客開拓をパッケージにしたユニークなスキームを発表した。
タイム・テレコミュニケーションズのシャムシル・オマル会長が明らかにしたところによると、タイム・エンジニアリングは先週金曜証券委員会からサプラ・ディジタルSdn BhdとユニフォンSdn Bhdの各75％の権益を買収することに対する条件付き認可を得た。サプラ・ディジタルはセル式電話アダムの経営を、ユニフォンは公衆電話ビジネスをそれぞれ手がけている。そこでこれら両社と固定式電話の経営権を有するタイム・テレコミュニケーションSdn Bhdを傘下に収めたタイム・テレコミュニケーションズ・ホールディングズBhdを新設し、インフラストラクチャー・プロジェクト企業の資格でＫＬＳＥに上場させる。
株式の公開は機関投資家に対する私募や一般投資家を対象とした公募の他、テレフォン・サービスとパッケージにした転換社債の発行を通じて実行する。電話サービス契約を通じて転換社債を手に入れた顧客にはいつでも株式に転換できるオプションが保証される。この他同パッケージではＰＣＳ(ﾊﾟｰｿﾅﾙ･ｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ･ｻｰﾋﾞｽ)ハンドセットが無料で提供され、月間アクセス・フィーは40Ｍドル、1通話当たりの通話料金は一律10Ｍセント、他社のネットワークへの接続料金も一律10Ｍセントとなっている。アダムＰＣＮサービスは東西マレーシアの70％の地域をカバー、顧客は現在9万人だが、同パッケージにより大幅な顧客ベースの拡大が見込める。顧客ベースの拡大は国際ゲートウェイ・サービスの需要拡大にもつながる。上場計画により調達された資金は主にアダムＰＣＮサービスと公衆電話サービスの拡張に充当されると言う。(NST,MBT,STAR:2/4)