1997-02-05 ArtNo.9305
◆<馬>MSC計画はシンガポールに恩恵:マイクロソフト
【ダボス】マレーシアのマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)計画はシンガポールの脅威にはならず、むしろ恩恵を及ぼす。
マイクロソフトのビル・ゲイツ会長は3日スイスのダボスで催されたワールド・エコノミック・フォーラム会場で催された記者会見の席上、以上の考えを語った。それによるとマレーシアのMSCプロジェクトは健全なもので、マイクロソフトも他社とともにMSCにおいてある種のプロジェクトを手がける。しかしシンガポールはこうした領域では他に先行しており、隣国が同じ方向を採ることにより利益を受けられる。
シンガポールはマイクロソフトがインターネット関連のプロジェクトを手がけるアジアでは唯一の国で、同社は目下パイオニア的事業に取り組んでいると言う。ゲイツ氏は具体的内容には触れなかったが、マイクロソフトのロバート・ハーボルド重役(COO)は最近BT紙のインタビューに対して「シンガポールはインフォテック・ソート・センターとして浮上する見通しで、マイクロソフトはシンガポールにおける業務を一層拡張する」と語っていた。
ゲイツ会長はまたインドが今後ソフトウェア強国になると予想するとともに、中国は依然として著作権問題を抱えているが、同社の最大の成長市場であると語った。(ST,BT,LZ:2/4)
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