|
1997-02-05 ArtNo.9302
◆＜星＞住宅購入のための中央積立基金引き出しが減少
【シンガポール】昨年第4四半期には、公共／民間住宅購入のために中央積立基金(CPF)から引き出された資金が顕著に減少した。
ＣＰＦ局が3日発表したところによれば、同期に公共住宅スキーム(PHS)下にＣＰＦから引き出された資金は6億8210万Ｓドルと、前期の8億2410万Ｓドルを17.2％下回り、1995年第2四半期以来の最低を記録した。しかしながら引出件数は44万431件と、前期比1％の増加を見た。
また住宅不動産スキーム(RPS)下に民間住宅購入のために引き出された額は4億7740万Ｓドルと、前期の4億8200万Ｓドルを1％下回った。引出件数に関しては2177件と前期の2053件を6％上回ったが、前年同期の3272件を33％下回っている。
一方、エグゼクティブ・コンドミニアム購入のためのＣＰＦ引出申請は10月139件、11月14件で、12月はゼロだった。
不動産業界筋によれば、盂蘭盆の関係で第4四半期のＲＰＳ申請件数は伝統的に第3四半期を上回ることから、市況に回復の兆した生じたと見るのは時期尚早で、不動産市況の動向は今年4月前後に発表される経済全般の指標も見た上でないと判定しかねると言う。一方、ＣＰＦ投資規則の緩和で昨年第4四半期には前期を29.6％上回る5287件の投資口座が新規開設された。(ST,BT,LZ:2/4)
|