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1997-02-05 ArtNo.9299
◆<星>マルチメディア企業、インテルの市場戦略に安堵?
【ダボス】インテル・コープがマザーボード・ビジネスを当面拡大する意思のないことを表明したことから、シンガポール拠点のクリエイティブ・テクノロジーやアズテク・システムズ、あるいはカリフォルニア・ベースのダイアモンド・マルチメディア等はホッと一息ついたものと見られる。
これまでクリエイティブやアズテックのアド・オン・カードは世界の5分の4のPC(パソコン)に採用されているインテルのマイクロプロセッサーと共生関係を維持してきたが、インテルは最近、MMX技術と称するマルチメディア機能を装備したペンティアム・マイクロプロセッサーを市場に投入した。
インテルのアンディ・グローブ社長兼CEOは3日、スイスのダボスで催されたワールド・エコノミック・フォーラムに出席後記者会見し、新型マイクロプロセッサーの生産を向こう2年間にわたり意欲的に拡大する考えを明らかにしたが、MMXテクノロジーはアド・オン・ボードを排除するものではないと語った。
とは言え、もう1つの懸念材料は、インテルがマイクロプロセッサーと同時にマザーボードを製造しており、MMXチップを装備したマザーボードは最早サウンド・カード無しでも、ユーザーを一応満足させ得る“OKマルチメディア機能”を発揮できること。クリエイティブのシム・ウォンフー会長も最近BT紙のインタビューに対して、この点が同社の脅威になることを認めていた。
しかしグローブ氏は、「多様な方式による新技術の提供がインテルのOEM(相手先商標製造業者)顧客に対するサービスの1つ」と述べ、マザーボードのデザインに変更を加える考えのないことを明らかにした。(BT:2/4)
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