1997-02-04 ArtNo.9286
◆<星>エリクソン、2研究機関と高速無線データ通信技術開発
【シンガポール】エリクソンは、シンガポールの2研究機関、システム科学研究所(ISS)及びセンター・フォー・ワイヤレス・コミュニケーションと共同で500万Sドルを投じ、セルラ・ネットワークを通じた大量データの高速転送技術、ワイヤレスATM(非同期転送モード)の開発に取り組んでいる。
現在のGSMネットワーク上ではFAX通信が可能な9.6kbps(キロ・ビット・パー・セコンド)の転送速度が実現されているが、エリクソンらはこれを2600倍の25mbpsまで引き上げる計画だ。
エリクソンのRolf Leidhammar取締役(研究担当)によると、これにより例えば医師は遠隔地からデスクトップやポータブル・ターミナルを通じて患者の医療記録にアクセスできるようになる。しかし上記の転送速度を実現するためには、新システム、新プロトコル、新通信機器、新モジュレーション・システムの開発が必要と見られ、昨年5月の契約調印以来、エリクソンの研究員2人とシンガポーリアン研究者14人が2年間のプロジェクトに取り組んでいると言う。(BT:2/3)
|