SEAnews 1997-02-03 ArtNo.9277

【クアラルンプル】マレーシアにおける昨年の自動車販売は前年比27.6％増の36万4788台に達したが、今年は成長鈍化が予想されている。
マレーシア自動車販売業者協会(MMTA)が木曜(1/30)発表したところによれば、昨年の好調な販売成績は、国内経済の活況や急速なインフラ開発に伴う商用車／4輪駆動車の売上の伸びに牽引された。自動車販売は今年も成長が見込めるが、12％前後に鈍化する見通しだ。ＭＭＴＡのアイシャ・アハマド会長は、成長鈍化が見込まれる理由には特に触れなかった。しかし12％は控えめな予測で、実際の成長率がそれを上回る可能性も有ると言う。乗用車は昨年27万5615台販売され、全体の75.6％のシェアを占めた。同カテゴリーでは、第1国産車のプロトンが17万6100台販売され、市場シェアを一昨年の62.5％から63.9％にアップした。第2国産車プロドゥアは4万6941台で、こちらは一昨年の17.7％から17％にシェアを縮小している。外国車は合計5万2574台売られたが、やはり一昨年の19.8％から19.1％にシェアを縮小させた。今年の乗用車販売は8％増の29万7664台が見込めると言う。
業界筋はＭＭＴＡの今年の見通しはかなり控えめとしているが、証券業界のアナリストは1995－96年は自動車販売のピークと見られ、こうした高潮を維持するのは困難で、ＭＭＴＡの見通しは現実的数字と評している。同アナリストによれば、円安で日本車の販売は伸びそうだと言う。(MBT,STAR,ST:1/31,LZ:2/1)