SEAnews 1997-02-03 ArtNo.9276

【クアラランプル】SIRIM Bhdは新素材を用いた天然ガス燃料車(NGV)用燃料タンク製造に関わる研究を進めており、同領域に進出する者を支援する用意がある。
ＳＩＲＩＭのアリフィン・アタン社長によると、ムスタザ・アフマドゥン所長に率いられるＳＩＲＩＭアドバーンスト・マテリアルズ・リサーチ・センターのチームは1000万米ドルのコンポジット・フィラメント・ワインディング・プロジェクトの下、カーボン・ファイバーを基礎材料としたタンクの製造を手がけている。これはマクドネル・ダグラス社のＦ／Ａ－18ホーネット戦闘機購入に伴う2億5000万米ドル・オフセット・プログラムの一環で、同オフセット・プログラムでは、この他に、ラピド・プロットタイピング・センター及びＣＡＤ／ＣＡＭセンター、ハイ・スピード・マシーンニング・センターが設けられている。現在ＮＧＶタンクを備えたタクシーは、ガソリン・タンクも併用せねばならないため、重量が嵩む欠陥が有るが、強化カーボン・ファイバーを用いたＮＧＶタンクはスチール製タンクに比べ軽量だ。ＳＩＲＩＭはこの種のタンクの商業生産を支援する用意が有り、既にカナダと米国企業がマレーシアにおける同製品の製造に関心を表明していると言う。(MBT:2/1)