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1997-02-03 ArtNo.9273
◆＜星＞首相他、タン氏／ジェヤ氏に対する新たな訴訟申請
【シンガポール】ゴー・チョクトン首相とリー・クアンユー上級相は先週末、最近の紙上における発言を巡り、目下ロンドン滞在中の弁護士タン・リャンホン氏に対する新たな名誉毀損の訴えを、それぞれ高裁に提出した。これによりタン氏に対する首相を初めとする与党指導者らの名誉毀損の訴えは都合10件となった。
また首相／上級相他9人の与党指導者は先週末、最近の総選挙キャンペー期間中の発言を理由に野党工人党(WP)のジェヤレトナム書記長を相手取った名誉毀損の訴えも高裁に提出した。 先週水曜米国ＣＮＮのインタビューに応じたタン氏は取るに足らぬ理由で政治的ライバルを名誉毀損で訴えることは、自由な発言を抑圧するもので、為政者のこの種の行為を法的に抑制する必要があると指摘した。
他方、英国ＢＢＣは先週金曜の放送番組でタン氏とゴー・チョクトン首相の代表弁護士Ｋ.シャンムガム氏の公開討論をアレンジした。シャンムガム弁護士は「タン氏は資産を凍結されたとは言え、タン氏とその夫人は1週間当たりそれぞれ2000Ｓドルを使用できる他、同資産を訴訟費用に充当でき、また名誉毀損賠償費用として1120万Ｓドルを確保すれば、それ以外の財産を処分することもできると指摘した。一方、タン氏は、与党指導者の発言により同氏が社会的に身の危険に晒されたことが立証されるなら、与党リーダーらの名誉毀損の訴えは全て成立しなくなるとし、勝訴する自信を表明した。(ST,BT,LZ:1/31,2/1.2/2)
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