SEAnews 1997-02-01 ArtNo.9263

【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)一部上場を目指すプリント基板(PCB)製造会社PNE PCB Bhdは海外に複数のＰＣＢ工場を設けることを計画している。
ジョナサン・タン重役(MD)が木曜(1/30)に催されたアラブ・マレーシアン・マーチャント・バンク、ＯＳＫセキュリティーズBhd、ＪＢセキュリティーズSdn Bhdとの公募引受契約調印式後語ったところによると、中国、インドネシア、東欧が候補地として挙げられる。各地にそれぞれ3000万Ｍドル前後を投資、ジョホール州カワサン・プルインダストリアン・トゥルバウの既存工場(ﾌﾟﾘﾝﾃｨﾝｸﾞ･ﾗｲﾝ5本/PCB月産20万平米)と同様の施設を設ける。ＰＮＥは60％前後の出資率確保を図る。これらは段階的に進められ、年内に先ず欧州進出が目指される。同社は当初シンガポールを拠点としていた。
シルバー及びカーボン・プリントのシングル及びダブル・サイドＰＣＢ製造を手がけるＰＮＥは、ＰＣＢエッチング用塩化鉄を再生、社内だけでなく、他社へ供給することも計画している。同プロジェクトは目下0.2ｈａの土地に設けられている1万平方フィートの化学施設の拡張を待って、向こう3年内に実行される。ＰＮＥの1997年9月期の税引き前利益は前年の2370万Ｍドルから2880万Ｍドルに拡大する見通しだ。今回は額面1Ｍドルの2250万株を1株4.70Ｍドルで公開するが、内1500万株は大蔵省認可のブミプトラ投資家に、130万株は自社取締役や職員に配分する。残りの620万株を公募に付し、内少なくとも30％をブミプトラに提供する。これによりタン一族の持ち分は100％から55％に縮小すると言う。(NST,MBT:1/31)