1997-02-01 ArtNo.9255
◆<星>今年の目標製造業投資約定額S$85億:EDB
【シンガポール】シンガポールの今年の製造業投資約定額は85億Sドルに達し、2000年までには年間100億Sドルの大台を突破する見通しだ。
経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長が木曜(1/30)明らかにしたところによると、昨年の製造業投資約定額は81億Sドルを記録、95年の68億米ドルを19%上回った。内訳を見ると電子部門が全体の42.6%を占めトップ、以下化学部門(薬品/バイオテクノロジーを含む)36.7%、製造業システム8.2%、軽工業6.6%、工学システム4.4%、航空工業1.5%と続く。国(地域)別では地元が23億7000万Sドルで最大、以下米国22億6000万Sドル、日本19億6000万Sドル、欧州13億9000万Sドル、その他1億480万Sドルとなっている。向こう2~3年間については少なからぬ大型プロジェクトのパイプが敷かれており、これらには複数の化学プロジェクトと毎年少なくとも2件の半導体プロジェクトが含まれる。半導体ウエハー製造事業25件が射程内に有り、エクソンとモービルの数十億ドルの石油化学分解装置誘致が図られている。
製造業部門は一昨年の10.3%から昨年は3.4%に成長が鈍化したが、今年は下半期に国際電子業況の回復が見込める他、シンガポール第2のクラッカーと下流部門への投資合わせて30億Sドルやチャータード・セミコンダクターの第3ウエハー工場の建設が予定されている。(ST,BT,LZ:1/31)
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