1997-01-31 ArtNo.9252
◆<比>昨年のGNP成長率6.8%
【マニラ】フィリピンの昨年の国民総生産(GNP)は6.8%の成長を見、3年連続の高度成長を達成した。
シェリト・アビト経済計画相は29日、昨年の成長実績は、政府の6-7.5%の中期的成長目標の範囲内にあると語ったが、同相が先頃予想した7.1%を下回った。これは主に昨年第4四半期の成長率が第3四半期の6.7%から6.2%に鈍化したため。
また国内総生産(GDP)成長率も5.5%と、一昨年の4.8%を上回ったものの、6.2-6.8%の目標には達しなかった。最大の原因は工業生産の成長率が一昨年の7%から6.3%に減速したためで、製造業生産は一昨年の6.8%から5.5%に後退、鉱業生産は1.5%のマイナス成長に陥った。ユーティリティー部門の成長も13%から7.4%に減速したが、建設部門だけは、6.5%から10.9%に加速した。サービス部門も、貿易成長が5.6%から5.5%に、政府サービスも4%から3%にそれぞれ鈍化した。しかし農業生産は一昨年のほとんどゼロ成長から5%の成長を回復した。この他金融部門の成長も8.3%から13.8%に加速している。(BW,MT,BT:1/30)
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