1997-01-31 ArtNo.9241
◆<星>シンガポール・パワー、テレコム以外の市場も開拓
【シンガポール】発電/送電/配電/ガス事業の持ち株会社シンガポール・パワー(SP)は、テレコム・ライセンスの獲得だけでなく、他の事業に進出する機会も探っている。
SPのベイ・タックハップ(梅徳侠)社長兼CEOが29日明らかにしたところによると、同社は顧客100万世帯のデータ・ベースを有効に利用する計画で、直販やDMを含む様々なビジネス機会を探っている。SPはそれ自身でこの種の事業を経営することもできるし、他社と提携することもできる。テレコム・ライセンスに関しては、依然として外国テレコム企業と交渉中と言う。
一方、この日SPを視察したテオ・チーヒアン教育相によると、同社は民営化に向けて積極的に生産性の向上を図っており、顧客サービス向上の面ではディストリビューション・マネージメント・システムの導入を検討している。同システムが導入されれば、電力供給の所要時間は現在の2時間以上から3分以内に短縮される。また1顧客当たりの停電時間は1991年の15.3分から昨年の2.3分に短縮された。しかし民営化の日程は未定と言う。(BT,LZ:1/30)
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