1997-01-30 ArtNo.9227
◆<星>昨年の旅行者の伸び2.2%に一層鈍化
【シンガポール】昨年シンガポールを訪れた外国人旅行者は729万人と、前年比僅か2.2%の成長にとどまり、一昨年の3.5%から一層鈍化した。
シンガポール観光局(STPB)が28日発表したところによれば、最大市場の日本及び4番目の台湾からの旅行者が各0.6%と6.2%の落ち込みを見たのが響いた。台湾旅行者は過去5年間10~35%の成長を遂げていた。
STPBは昨年11月に昨年の成長目標を3~5%から2%に下方修正したが、STPBのタン・チンナム局長(CEO)は、記者会見の席上、2000年までに年間旅行者1000万人の目標を達成するのは不可能になったことを認めた。同目標を達成するには1996-2000年の間に年率6%の成長を維持する必要がある。タン氏は「高度成長、成熟、そして下降は、自然の周期で、何もしなければ、下降する他ない。STPBは引き続き長期目標達成のための基盤強化に照準を合わせて行く」と決意を述べた。
ツーリズム21計画の下、チャイナタウンやオーチャード・ロード、シンガポール・リバー等のアトラクションが補強される他、キー・マーケットにおいて“シンガポール・フィバー”を醸成するようなクリエイティブで、インパクトフルなキャンペーンが展開され、日本が最初のターゲットにされると言う。(ST,BT,LZ:2/29)
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