SEAnews 1997-01-30 ArtNo.9225

【シンガポール】国家科学技術局(NSTB)は28日、サイエンス・パークIIに110万Ｓドルを投じて設けたバイオプロセッシング・テクノロジー・センター・インキューベイター・ユニット(BTC-IU)をオープンした。
ＢＴＣ－ＩＵは設立後間もないバイオテック企業に基礎研究施設とオフィスを提供、その立ち上げを支援する。これらの企業は高価なインフラ施設を共用することにより、スタートアップのコストを軽減できる。714平米の敷地に設けられた同施設では、医薬品の研究／検査や化学処理を行うことができる。テナントはまたテクノプラナー・アシスタント・センターにより提供されるビジネス・マーケテエィング／ファイナンシャル・サービスも利用できる。
ＢＴＣのリリー・チャン副所長によると、バイオテクノロジー企業はスタートアップから完全操業までに一般に18～24ヶ月を要する。こうした段階の企業はＢＴＣ－ＩＵに入居することにより、直ちに研究やテスト業務に着手できる。同センターはまたシンガポールを拠点に域内市場の開拓を目指す、外国中小企業にも施設を提供する。
ＢＴＣ－ＩＵには目下、米国企業2社Oculex PharmaceuticalsとSpecialty Laboratories、地元のGene Singaporeが入居している。ＮＳＴＢは需要動向を見た上第2のＢＴＣ－ＩＵを建設することも検討している。(ST,LZ:1/9)