1997-01-29 ArtNo.9213
◆<星>政府投資会社のデータ通信会社持ち株40%値上がり
【シンガポール】ザ・ガバメント・オブ・シンガポール・インベストメント・コーポレーション(GIC)のデータ通信会社Scitor(前社名Equant Network Services)持ち株は、1年足らずで40%の値上がりを見た。
Scitorのコーリン・グレンビル社長(アジア大平洋担当)によると、GICは昨年Scitorの3%の権益に2000万米ドルを支払ったが、現在の時価は2800万米ドルに膨張している。同社にはGICの他、ソシエテ・インターナショナル・デ・テレコミュニケーション・エアロノーティクやモルガン・スタンレー・キャピタル・パートナーズが出資している。同社は2年内にニューヨーク証取に上場する計画だが、シンガポールでの上場も検討している。
Scitorはシンガポール・テレコム(シングテル)と、X.25やフレーム・リレー等のデータ・コミュニケーション・サービスに関わる契約を結んでいる他、世界220ヶ国以上の航空会社、海運会社、ホテル、銀行等に通信サービスを提供している。シングテルとは共同で多国籍企業にネットワーキング・ソルーションを提供しているが、法人向けのボイス・コミュニケーション・サービス等の領域でも提携を検討している。
Scitorの1996年12月末締めの年間営業額は1億200万米ドルで、今年はその2倍を見込んでいると言う。(ST:1/28)
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