SEAnews 1997-01-27 ArtNo.9179

【シンガポール】インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)の地域本部、インターナショナル・データ・コーポレーション・アジア・パシフィック(ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ)Pte Ltd(IDCAPS)が今月22日に正式発足した。
ＩＤＣＡＰＳ幹部によると、同社のアジア大平洋地域本部は元々香港に設けられていたが、今後は香港とシンガポールの双方が拠点とされ、両々相まって顧客により周到なサービスを提供する。両オフィスの業務はいずれもアジア大平洋地域市場のデータを収集分析することで、それぞれ顧客により密着したサービスを提供できるようになる。シンガポール事務所のスタッフは目下15人だが、3月末までに24人に増員される。同社は現在アジア大平洋地域の13ヶ国(地域)にオフィスを設けている。
昨年の世界の情報技術(IT)支出は5840億米ドルで、内日本が17％、日本を除くアジア大平洋地域が7％を占めた。この他、米国／カナダが43％、西欧が28％、東欧が3％、ラテンアメリカが2％となっている。アジア大平洋地域は世界のＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)市場の26％を占め、欧州の23％を追い越し、北米の41％に次いでいる。以下東欧が6％、ラテナメリカが4％で続いている。
日本のＰＣ市場の成長率は50％と、世界一で、日本を除くアジア大平洋地域の成長率も30％を超えている。アジア大平洋地域の成長率は向こう数年現在のレベルを維持し、更に加速する可能性もあると言う。(LZ:1/26)