1997-01-25 ArtNo.9168
◆<馬>昨年の製造業投資認可M$343億、64%アップ
【クアラルンプル】マレーシアは、一昨年の898件209億Mドルを額で64.2%上回る、782件343億Mドルの投資プロジェクトを昨年承認した。
マレーシア工業開発局(MIDA)が23日発表したところによれば、この内外国企業の直接投資が49.8%、地元投資が50.2%を占めた。外国投資は1995年の91億Mドルから171億Mドルに急増した。中でもシンガポールからの投資が148件47億4500万Mドルと、日本の163件46億700万Mドルを追い越しトップに立った。以下米国28億9000万Mドル、スイス18億8000万Mドル、台湾14億4200万Mドル、韓国6億4400万Mドルと続き、これれら6ヶ国だけで外国投資承認額全体の91.3%、156億米ドルを占めた。しかしプロジェクト件数では1995年に186件でトップの座を占めたシンガポールは、今年は日本に追い越された。この点からもシンガポール投資プロジェクトの資本集約化が窺える。部門別では、電気電子製品部門の投資認可額が最大で、以下紙、印刷出版、化学、非金属鉱物製品と続く。
一方、投資申請額は合計417億Mドルに達し、1995年の269億Mドルを上回ったが、1990年に記録された488億Mドルには及ばなかった。外国企業の投資申請も95年の133億Mドルから176億Mドルに拡大、日本がトップを占め、以下米国、シンガポール、スイス、台湾の順となっている。
製造業の成長率は95年の14.5%から昨年の12.8%に鈍化したものの、国内総生産(GDP)に占める製造業の比率は33.1%から34.5%にアップした。成長率鈍化の主因は電子業の不振とされている。 製造業投資申請の52.2%は新規投資、47.8%は拡張/多角化投資。資本集約化を反映し、1億Mドル以上のプロジェクトが51件を数えた。(NST,STAR,ST,BT,LZ:1/24)
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