1997-01-25 ArtNo.9167
◆<星>タン氏、高裁に首相らの名誉毀損の訴え棄却を申請
【シンガポール】先頃の総選挙でチェンサン集団選挙区(GRC)から野党工人党(WP)公認で立候補した元官選議員のタン・リャンホン弁護士は23日午後3時、代表弁護士を通じてシンガポール高裁に、ゴー・チョクトン首相及びリー・クアンユー上級相他6人の与党人民行動党(PAP)指導者により提出された名誉毀損の訴えの棄却を申請した。
目下ロンドンに滞在中のタン氏が地元紙の電話インタビューに応じ語ったところによると、首相らの名誉毀損の訴えは法廷を舞台に政治目的を達成しようとするものに過ぎない。今のところリー・シエンロン副首相とリー・ヨクスアン教育相の訴訟の内容を目にしていないため、両相の案件は今回の棄却請求の対象に含まれていないと言う。一方タン氏がシンガポール、マレーシアにおける不動産の処分を図っている件に関して、当地法曹界筋は名誉毀損訴訟を起こした10人の与党指導者がタン氏の財産の凍結を法廷に申請しない限り、タン氏はその資産を処分することができると指摘した。しかしタン氏が名誉毀損訴訟に伴う損失を回避するために財産の処分を図っているとの訴えがなされ、その十分な証拠が示されれば、法廷は一般にこの種の資産凍結申請を承認すると言う。(ST,BT,LZ:1/24)
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