1997-01-25 ArtNo.9164
◆<星>シェブロン、US$2億添加剤工場起工
【シンガポール】米国拠点のシェブロン・ケミカルが千代田化工にターン・キー方式で発注した総コスト2億米ドルの添加剤工場の起工式が23日、サクラ島で催された。
シェブロン・ケミカルのOronite部門が子会社のシェブロン・ケミカル・ファー・イーストを通じて経営することになる新工場は来年末には全面稼働し、潤滑油やガソリン等の燃料の製造に使用される15種類の添加剤が年間少なくとも10万トン製造される。製品の80%は日本、オーストラリア、ニュージーランド、インド等に輸出される。目下シェブロン・ケミカルOronite部門はアジア添加剤市場の15-20のシェアを握っているが、同シェアは新工場の完成に伴い20-25%に拡大する見通しだ。新工場は需要次第で直ちに製造規模を2倍に拡大できる設計になっている。シェブロン・ケミカルは目下10億米ドルの芳香族工場をアジア地域に建設することを計画しており、シンガポール経済開発局(EDB)がその誘致を図っているが、同社幹部によるとペトローリアム・オーソリティー・オブ・タイランドと合弁協議を進めており、仮に同協議が破談になれば、シンガポールが次の候補地になる。タイを第1の候補地とするのは、石油化学工業の基礎と市場が存在するためと言う。(ST,BT,LZ:1/24)
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