1997-01-24 ArtNo.9156
◆<馬>DRB-Hicom、金融子会社合併し巨大企業に成長も
【クアラルンプル】マレーシアのDRB-Hicomグループは傘下金融子会社2社を合併し、強力な財政基盤を備えた支配的な企業グループとして浮上する可能性がある。
ディバーシファイド・リソーシズBhd(DRB)を率いるヤハヤ・アハマド氏が昨年4月にHicomホールディングズBhdの政府持ち株を買収し、誕生したDRB-Hicomグループは、Hicom所有のEONファイナンスとDRB傘下のクレディット・コープ(マレーシア)Bhdの金融会社2社を所有することになったが、マレーシアの法律では1企業が金融会社2社を所有することは認められていない。このため中央銀行はDRB-Hicomに3年内に1社を手放すよう指示している。
しかし業界消息筋によれば、2社を合併することにより、資本、資産規模を拡張すれば、貸付規模を拡大できる。マレーシアの法律では金融会社は株主資本に基づいてその融資に上限が設けられている。また重複する支店を統合する等、経営コストの削減も可能だ。中央銀行は中小金融会社に合併を通じてその経営基盤を強化するよう奨励しており、2社の合併は中央銀行の政策にも沿うものと言う。(ST:1/23)
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