1997-01-24 ArtNo.9147
◆<星>ピデムコ、カッページ・センターを再開発
【シンガポール】ピデムコ・ランドはオーチャード・ロードのカッページ・センターを3億8000万Sドル(開発税込み)を投じて10階建て総賃貸スペース2万5000平米のオフィス/フード・コート“ザ・カッページ”に再開発する。
ピデムコのリュー・マンリョン社長が22日、佐藤工業との当該ビル建設契約(S$6800万)調印式に出席後記者会見したところによると、昨年11月に着工されたザ・カッページは合計8階2万1300平米(22万9000平方フィート)のオフィス・スペースと1-2階2300平米のフード・コートから成る。
建設工事は来年半ばには完成する予定で、3~8階のオフィス・スペースの半分は今年第2四半期にフロアー単位で売りに出される。価格は平方フィート当たり1600~1800Sドル。残りの半分と1~2階のフード・コートは賃貸する。しかし条件さえよければ、全スペースを売却する用意もある。またオフィス・スペースは市場動向次第で、1フロアーを小区画に分割して売却する可能性もある。同ビルの借地権は昨年2月から99年に延長されている。
センター・ポイントとの連絡通路も備えられるフード・コートは、オーチャード界隈では最大規模のものになる。2階には約20ストールが設けられ、磁気カードによるシングル・ペイメント方式が採用される予定だ。また1階には銀行、フラワー・ショップ、書店等も入居する。屋上にはテニス・コート、プッティング・グリーン、ガーデン等が備えられ、282台収容可能な5階建て駐車施設も設けられる。しかしアナリストはオーチャード・ロードに直接面していない立地条件を考えれば平方フィート当たり1800Sドルのオフィス価格上限は若干高めと評している。(ST,BT,LZ:2/23)
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