1997-01-21 ArtNo.9114
◆<比>PNOC/ペトロコープに別個に分解装置建設勧告
【マニラ】フィリピン投資局(BOI)は国営フィリピン・ナショナル・オイルCo-ペトロケミカル・デベロプメント・コープ(PNOC-PDC)及びペトロケミカルズ・コーポレーション・オブ・アジア・パシフィック(ペトロコープ)に率いられる民間コンソーシアムに、双方の協議が妥結しないなら、それぞれ独自にナフサ・クラッカーを建設するよう勧告する方針だ。
BOIが米国のスタンフォード・リサーチ・インスティテュートに委託した調査結果によれば、フィリピンには少なくとも4つのナフサ・クラッカーを設けることができる。ペトロコープとバタアン・ポリエチレン・コープ(BPC)に率いられるコンソーシアムはバタアンにナフサ・クラッカー2基の建設を計画したが、PNOC-PDCは同プロジェクトへの30%出資を希望している。しかしペトロコープとBPCは、PNOCが40%出資するペトロン・コープが既に参加しているため、これ以上の国営企業の参加は不必要と拒絶した。BOIによるとこの種のクラッカーのコストは1基5億米ドル以上するが、両者がどうしても妥協できないなら、それぞれ独自に計画を進める他はないと言う。(BW:1/20)
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