1997-01-21 ArtNo.9107
◆<馬>マサチューセッツ工科大学、R&D大学創設支援
【クアラルンプル】マレーシア政府は米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の支援を得て、産業界と密接な関係を結び、研究開発(R&D)に力を入れる新大学、マレーシア・ユニバーシティー・サイエンス・アンド・テクノロジー(MUST)を創設する。
MUST創設に関わるMUST-Ehsan基金との協定に調印するため最近マレーシアを訪れたMITのロバートA.ブラウン工学部長によると、世界的なR&D大学を創設するには、優秀な学生を入学させる必要がある。MITは学生事務、学生の選考に関わるインフラ整備を支援する。MITと同じ基準が導入されるが、マレーシアの文化や政治状況も配慮されると言う。MITのFred Moavenzadeh技術・開発担当理事によれば、MUSTがMITと同様の成果を望むなら、MITと同じ様に産業界および政府と緊密な関係を結ぶ必要がある。MITの学生や学部により4000社以上の企業が創設されたが、その多くはMITにおける研究プロジェクトや技術開発が発端となっている。既に少なからぬマレーシア企業がMUSTに学生を送り込むこと、また研究事業への資金提供の意向を表明している。この種の企業は12ヶ月間だけ学生を派遣することを希望するかも知れず、こうした学生を受け容れるパッケージも準備する必要がある。
ウル・ブルナムのテクノロジー・パーク(240ha)内に設けられるMUSTは、エンジニアリング関連の大学院コースを早急に開講する計画で、早ければ今年9月にも実現する見通しと言う。(MBT:1/20)
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