1997-01-20 ArtNo.9097
◆<馬>Tioxide、今年は25%増産。フル稼働目指す
【クアラルンプル】英国ICIグループの完全出資子会社、Tioxide(M)Sdn Bhdはトレンガヌ州チュカイ地区トゥロ・カロンに8億Mドルを投じて建設した二酸化チタン工場の生産量を昨年の4万トンから今年は5万トンに25%拡大する。
ロザノ・サアッド重役(GM)が17日語ったところによると、アジア大平洋地域の今年の染料需要は10万トンに達する見通しで、加えて新技術も導入したことから、稼働率を上限にまで拡大する時機が熟したと言える。製品の70%はオーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、フィリピン、韓国、台湾、ベトナムを含む域内市場に輸出されている。同社は第2工場の建設も検討しているが、既存工場を多少改造すれば、年産能力を7万5000トンに拡大できるため、市場動向も配慮した上、そちらを優先する。また副産物の製造にも力を入れる。最初の副産品工場は2ヶ月前に稼働、水処理や飼料の製造に利用できるCopporasの製造を開始した。オーストラリア企業クギーと合弁の500万Mドルの工場の年産量は現在2000トンだが、3000トンまで拡張できる。同社は一般に利用されているalumよりも安全な水処理剤としてcopporasを販促する。この他石膏の製造も準備中と言う。(BD:1/18,SEAnews96/1/17参照)
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