1997-01-20 ArtNo.9095
◆<馬>テレコム/エリクソン疑惑の調査は緊急課題:副首相
【クアラルンプル】アンワル副首相兼蔵相は18日、スウェーデン企業エリクソンのテレコム・マレーシアBhd(TMB)への通信機材納入契約に絡む疑惑の解明は緊急課題であり、早急に報告がなされるよう希望していると語った。
同相によれば、関係契約は4~5年前に発注されたものだが、全ての記録が存在するため、調査に時間はかからない。不正の訴えがなされたなら、調査し、不透明感を払拭せねばならない。そうすることは、入札や契約発注に関わる全ての者に規則通り事を進めることの重要性を再認識させることにもつながると言う。
先週金曜、サミー・ベル公共事業相は、エネルギー通信郵政相時代に生じた同事件への関わりを否定するとともに、TMBの入札業務は大蔵省の監督下に行われたと指摘した。
訪米中のマハティール首相も17日、疑惑は徹底的に解明せねばならないと述べたが、アンワル副首相から詳しい報告は受けていないと語った。マレー語紙ブリタ・ハリアンによれば、関係契約の額は5億Mドルと見られる。星洲日報によると、大蔵省は数週間前に5億Mドルのエリクソンへの契約発注に見直しを加えるようTMBに指示しており、同消息はマレーシアの通信業界にかなり広く流布されていると言う。(ST,BT,LZ:1/18,1/19)
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