1997-01-17 ArtNo.9064
◆<馬>首相、ハリウッドにMSCへの進出呼びかけ
【ロスアンゼルス】マハティール首相は15日、ハリウッドの名士等を前に講演、マレーシアのマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)を米国エンターテーメント産業の多元的発展の拠点とするよう呼び掛けた。
それによるとハリウッドは疑いなく世界の映画産業の中心だが、エンターテーメント産業における現在の優勢を維持するためには、世界各地に自ら赴きその土地の文化に接して多元的発展を図る必要がある。情報技術(IT)は今後益々自由に流通するようになるが、創意は永久に希少資源であり、マレーシアは創意に富むハリウッドと共同でデジタル時代の創作に取り組むことを望んでいる。
MSCは、マレーシア企業と国際企業が協力して製作した新製品や新サービスを繁栄するアジア及び世界に流通させる幹線網である。MSCのネットワークは国境を超えて隣国に及び、部品の製造は中国で、訓練は日本で、ソフトウェアはインドで、金融はラブアン島でアレンジし、ペナンで組立られた最終製品は、スパンの新国際空港から世界各地に送り届けることができる。マレーシアはまたサイバー・コートの創設も準備している。
首相は最後に、「マレーシアはあまりに野心的と思うかも知れないが、英国が産業革命を推進した当時、米国も小国ではなかったか」と反問した。(NST,MBT,STAR,ST,BT.LZ:1/16)
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