1997-01-17 ArtNo.9062
◆<星>FEO、スコッツ・タワーをS$9680万で落札
【シンガポール】ン・テンフォン氏傘下のファー・イースト・オーガニゼーション(FEO)は15日、ケーンヒル・ロードとスコッツ・ロードの交差点に位置する17階建て32ユニットのアパート、スコッツ・タワーを9680万Sドルで競り落とした。
アパートの一括セールに競売方式が採用されたのは、シンガポールでは恐らく初めてのことで、当地の主立った不動産デベロッパーが一堂に会した。しかし実際に競売に加わったのは少数で、FEOとDBSランドの競り合いとなり、結局FEOが競り勝った。FEOは向かいの70ユニット、築後5年のサービス・アパートも所有している。FEOの落札価格に336万Sドルの開発税を含めると、建設可能最大床面積を基準とした1平方当たり土地コストは1093Sドルとなる。競売を主催したナイト・フランクによると、FEOは平方フィート当たり1700Sドルで販売できれば、開発コストも含めて投資金を回収できる見通しだ。スコッツ・タワーに面したスコッツ28は最近平方フィート当たり1975~1979Sドルで取り引きされたと言う。
一方、売り手のアパート・オーナーらは1ユニット当たり300万Sドルを超える額を手に入れた訳で、これは市価の1ユニット当たり120万Sドルを倍以上上回っている。(ST,BT,LZ:1/16)
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