1997-01-15 ArtNo.9031
◆<星>昨年の精密工学成長率2.2%に鈍化
【シンガポール】昨年の精密工学生産は100億Sドルをマークしたものの、海外電子製品需要の減退で成長率は一昨年の19%から過去5年来最低の2.2%に鈍化した。
経済開発局(EDB)が13日明らかにしたところによると、昨年来の電子業況の不振は今年下半期には回復に転じる見通しのため、精密工学部門も今年は少なくとも5%の成長を遂げる見通しだ。
国内精密工学会社は約1000社存在し、雇用総数は6万2500人、昨年の投資約定額は5.4%増の6億6300万Sドルに達した。これにより1500人分の新規就業機会創出が見込まれる。同業界の約15社がEDBの革新・開発スキーム(IDS)の支援下に新製品や製造工程の開発を手がけている。
電子製品等の金属/プラスチック部品を製造する精密工学はシンガポール製造業の重要な支柱と成っている。
中でもエンジニアリング・プラスチック部品の生産高は16億(-2.2%)、就業数は1万2700人で最大。マシーン・ツール/インダストリアル・マシーナリ部門の生産高は前年比9.7%増の11億Sドルで2位。プレシジョン・ツーリング部門の生産高は5.2%増の6億1100万Sドル。同部門では約170社が5000人に就業機会を提供している。以下コネクター部門4億3400万Sドル(+1.1%)、半導体設備部門3億5900万Sドル(+26%)、リードフレーム部門3億2400万Sドル(-2.2%)、光学部品/機器部門1億3500万Sドル(+13.2%)、その他56億Sドルと続く。(ST,BT,LZ:1/14)
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