1995-03-17 ArtNo.901
◆<馬>国策投資会社プルナス、マラヤワタを逆買収の標的に
【クアラルンプル】国策投資会社プルバダナン・ナシオナルBhd(プルナス)はマネージメント・バイ・アウト(MBO)及び上場企業の逆買収を含む複雑な手続きを通じて民営化を進める計画のようだ。
クアラルンプル市場で伝えられているところによれば、ペナン拠点の製鉄会社マラヤワタが裏口上場の機関車として逆買収されるもようだ。プルナスはマラヤワタの30%権益を既に保持している。同取引にはMBOチームによるプルナスの資産買収が含まれ、プルナスのトゥンク・シャリマン・トゥンク・スライマン社長やモハマド・カダル・ムリチャン上級副社長他、2人の業務取締役が同チームのメンバーに含まれる見通しだ。MBOチームは同資産をマラヤワタに注入するものと見られるが、プルナスの如何なる資産が注入されるかは明らかでない。アナリストは有る種の資産は引き続きプルナスにとどめられるものと見ている。ブミプトラの企業権益拡大の機関車として1969年に創設されたプルナスの資産は15億~20億Mドルと見積もられ、上場会社のトレード・ウィンズやプルナス・インターナショナル・ホテルズ&プロパティーズの支配権益を握っている。政府が99.43%支配するプルナスの逆買収の噂はこれまでも何度か伝えられ、ビスケット会社のコングアン・ホールディングズやトレードウィンズがその標的と見なされたが、いずれも実現しなかった。一方、15日には、逆買収の噂が伝えられる中、これまで余り活発に取引されたことのなかったマラヤワタ株が130万株取引され、一時は5.20Mドルまで値上がり、結局前日の4.62Mドルを53セント上回る5.15Mドルで引けた。(BT:3/16)
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