SEAnews 1995-01-04 ArtNo.9

【クアラルンプル】証券会社ラシド・フサインBhd(RHB)は先月28日、韓国のダエウ・コーポレーション(大宇)とクアラルンプルの中心街ゴールデン・トライアングルの隣接地における総投資額6億5000万Ｍドルの複合不動産開発契約を結んだ。
同契約の下、合弁会社ＲＨＢダエウSdn Bhdは、ＲＨＢが都市開発局(UDA)から1億4920万Ｍドルで買収する4.56ｈａの土地に5億Ｍドルを投じて30階建てオフィス・ビル3棟、4スター512室のホテル1店、40階324ユニットのサービス・アパート、6階建てショッピング・コンプレックスから成る未来都市“ビジョン・シティー(380万平方ﾌｨｰﾄ)”を開発する。オフィス・ビルとショッピング・センターは98年の英連邦競技会に先だって97年末に完工、ホテルとサービス・アパートはその1年後に落成する。合弁会社の当初払込資本は1億5000万Ｍドル、最終的に1億8600万Ｍドルに拡大される予定で、ＲＨＢが80％、大宇が20％出資する。ＲＨＢはこの日、ＵＤＡと当該用地の買収契約を結んだが、同社は頭金1492万Ｍドルを現金で、残りは自社株2335万株(1株M$5.75)で支払う。
観測筋はクアラルンプル・シティー・センターの完成(96年)等で、商業スペースの供給過剰が深刻化するものと予想しているが、ＲＨＢのラシド会長は、「目下グループ収益の85％は金融部門で占められているが、97年には不動産部門収益が30～35％に達することになる」と楽観的見通しを示した。ＲＨＢは昨年11月末締め半期決算で前年同期(M$1.307億)比52.2％増の1億9880万Ｍドルの税引き前利益を計上している。(NST,MBT,NS,ST,BT:12/29)