1997-01-13 ArtNo.8998
◆<星>昨年11月の製造業生産5.2%下降
【シンガポール】シンガポールの昨年11月の製造業生産は主に電子部門と運輸機器部門の不振で5.2%下降した。これに伴い年初11ヶ月の製造業成長率も3.4%に鈍化した。
経済開発局(EDB)が10日発表したところによれば、製造業10業種中7業種がマイナス成長を記録した。製造業生産の43.7%を占める電子部門は9.0%下降、年初11ヶ月の成長率は7.4%となった。以下金属加工-9.6%(-2.2%)、運輸機器-6.4%(-8.1%)、機械(電気/電子を除く)-11.0%(5.2%)、印刷・出版-4.8%(0.2%)、電機-3.2%(-1.5%)、プラスチック-24.5%(-6.8%)と続く。(括弧内は年初11カ月、以下同様) 工業化学品/ガスは41.2%(8.3%)、塗料/薬品/その他の化学品は29.0%(4.4%)と大幅な成長を見たが、工業化学/ガスの成長は一昨年10月と11月前半に同部門の操業が完全にストップしたため。石油精製は0.1%(5.3)の微増にとどまった。
一方、ヨー・チュートン通産相がこの日催されたデータ・ストーリッジ・インスティテュート(DSI)の発足式典で語ったところによれば、電子部門は向こう数ヶ月も不安定な状態が続き、年央に安定を回復する見通しだ。今年通年の国内総生産(GDP)成長率は5~7%と見込まれると言う。(ST,BT,LZ:1/11)
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