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1997-01-11 ArtNo.8987
◆＜星＞昨年の海事業成長率マイナス１１％、今年もゼロ成長？
【シンガポール】シンガポールの昨年の海事業生産は31億4000万Ｓドルにとどまり、11％のマイナス成長を記録した。
経済開発局(EDB)が9日発表したところによれば、今年末に業況が回復する可能性も有るが、今年もゼロ成長乃至微増が望めるに過ぎない。予想される石油輸送の活発化でタンカーの建造や修理需要の拡大が期待できるものの、両者の間には一般に6～9ヶ月のタイムラグが存在する。不振の原因としては世界的な船舶修理市況の後退、中東方面との競争の過熱、Ｓドル高が挙げられる。ＥＤＢの統計は同業界231社の業績に基づくものだが、売上の大部分は25社に集中している。昨年の受注件数は1990－91年のピーク時を僅かに下回っただけだが、1件当たりの契約額は5～10％縮小、マージンも1～2％の下降を見た。しかしながら7大造船所の業績には回復の兆しが見られ、これらの企業の売上は前年の20億Ｓドルから21億Ｓドルに5％の成長を見た。
一方、この日の報告会の会場となったシンガポール・テクノロジーズ・シップビルディング・アンド・エンジニアリングは海外に造船所を建設することを計画、複数のパーティーと関係協議を続けていると言う。また造船業界の競争が過熱する中で、各社はオフショア石油／ガス事業等、非造修船領域への進出を図っている。(ST,BT,LZ:1/10)
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