1997-01-11 ArtNo.8983
◆<星>HP社、ノートブックPC製造拠点を米国から移転
【シンガポール】ヒューレット・パッカード(HP)はノートブックPC(パソコン)の製造拠点を米国からシンガポールに移転する。
HP社が9日明らかにしたところによれば、同社は既に昨年9月にオムニブック800の製造業務を全てシンガポールに移転しており、その他のノートブックPCはサードパーティーにより設計/製造されている。今後HP社により開発製造される全てのノートブックPCはシンガポールで製造されることになる。アジア大平洋地域の顧客は、製造拠点が米国に置かれていた当時は最新ノートブックPCを手に入れるのに2週間以上かかったが、今では4日から1週間で手にすることができる。
HP社はインテル・ベースの全てのサーバー製品とアジア大平洋市場向けデスクトップPCをシンガポールで製造している。当地でHP社が雇用する8000人のスタッフ中、PC製造部門の就業者は600人に過ぎないが、同部門はシンガポールにおける営業額の40%に貢献している。HP社製PCの世界シェアは10指に数えられるが、アジア大平洋地域のランクはそれほど高くない。同社は2000年までに世界市場でも、アジア大平洋地域でも5指入りを目指しており、シンガポールへの製造拠点移転はアジア大平洋地域市場の開拓を加速するのも狙いの1つ。この他、同社は今後は半年ごとにPC新製品を発表する計画と言う。(BT,LZ:1/10)
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