1997-01-10 ArtNo.8972
◆<星>LCDのIDTホールディングズ、2200万株公開
【シンガポール】液晶表示装置(LCD)製造のIDTホールディングズ(S)Ltdは8日、シンガポール証取(SES)上場に向け、2208万株を1株73米セントで公開した。
公開価格の株価収益率(PER)は1997年3月期予想純益を基準にして8.3倍と、昨年の新規公募(IPO)の7~15倍に照らして低め。公開株は増資後の総発行株式の25%に相当し、新株と譲渡株が半々となっている。公開株の20%に相当する441万6000株が公募に付され、残りは私募方式が採用される。Vickers Ballas & Coが公募幹事を務めている。公募締め切りは1月23日。創業者のレイモンド・チャン会長(48)が香港証取上場の親会社IDTインターナショナルを通じてIDTシンガポールの支配権益を握っている。新株公開に伴う純収入は710万米ドルと見込まれるが、内260万米ドルはマーケッティング/ディストリビューション・ネットワークの拡張に、250万Sドルは中国における製造施設の拡張に、残りの200万米ドルは運転資金に当てられる。
IDTグループの昨年の売上は4億1720万HKドルで、欧州売上が全体の54%を占めた。今年の売上は12%増の4億6930万HKドル、純益は19%増の5400万HKドルと見込まれている。(ST,BT:1/9,SEAnews96/11/5号参照)
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