Back to previous page ►

1997-01-10　ArtNo.8970

【シンガポール】シンガポールのプラスチック射出成形業界は昨年最悪の市況を体験したが、今年は予想される電子業況の改善で多少回復が期待できる。
シンガポール・プラスチック産業協会(SPIA)のロナルド・リム事務局長が8日催された国際プラスチック産業博“ＡＳＥＡＮプラス97(1月21-24日)”に関する記者会の席上語ったところによると、昨年の業界売上は一昨年の15億Ｓドルを30％ほど下回ったものと見られる。今年は多少回復が見込めるが、多国籍製造企業のシンガポールから周辺諸国への製造拠点移転が続く中で、長期的見通しは決して明るくない。日系製造企業は既にほぼ移転を完了しており、他の多国籍企業もこれに続く見通しだ。とは言えＡＳＥＡＮ域内のプラスチック産業は2000年まで年率12～15％の成長が見込め、シンガポール業界は、こうした成長の恩恵を享受することが可能という。(BT:1/9)

Back to previous page ►