1997-01-09 ArtNo.8955
◆<星>ロジスティクス部門、昨年の固定資産投資70%アップ
【シンガポール】シンガポールのロジスティクス部門の昨年の固定資産投資は前年比70%増の11億Sドルに達した。
経済開発局(EDB)が7日発表したところによれば、ロジスティクス部門の固定資産投資のこうした伸びは、94、95年の製造部門の堅調な成長で、サード・パーティーによる倉庫施設の建設需要が拡大したためと見られる。倉庫スペースの昨年の稼働率は95%に達し、向こう2、3年の新規需要は30ha以上にのぼる見通しだ。しかしながらこれまでに約定された投資が実行されるため、新規投資は今後はそれほど大幅な伸びは見ないものと予想される。
土地面積の限られたシンガポールでは、製造業者は利用可能なスペースを倉庫としてよりも製造活動に利用することを好む傾向が有り、また倉庫管理は専門ノーハウを有するサード・パーティーに委託した方が、コストとリード・タイムを削減できる。またロジスティクス業者が製品構成、品質管理、在庫管理等の付加価値サービスを手がける例も増えており、シームレスな商品の流れが確保されている。
ロジスティクス部門のビジネス支出も40%増の2億8000万Sを記録、1330人の新規就業機会と2億1200万Sドルの純付加価値(NVA:1人当たりS$15.8万)を創出した。同部門のNVA成長率は9%と見込まれ、今年は2000万Sドルほど増加するものと予想されている。
ロジスティクス部門の自動化及び情報技術(IT)投資も拡大しており、昨年は12社により総投資額の14%に相当する1億5300万Sドルがこの種の目的に投資された。こうした自動化により倉庫業務の生産性は昨年約20%の成長を見た。(BT,LZ,ST:1/8)
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