1997-01-09 ArtNo.8953
◆<星>インテルMMXチップ、今週当地にもお目見え
【シンガポール】インテルはMMXマルチメディア・チップを昨日市場に投入したが、シンガポールを含むASEAN地域にも今週中にお目見えするはずだ。
インテルの香港拠点の法人市場担当取締役デブラ・コンラッド女史がBT紙の電話インタービューに応じたところによると、それ自身マルチメディア機能を備え、コンピュータのサウンド、グラフィック、アニメーションの処理能力を向上させるMMXチップは、当面は相手先商標製造業者(OEM)市場に供給され、新チップを搭載したPC(パソコン)がアジア大平洋市場に出回るのは、2、3ヶ月後になる。またペンティアム・チップの供給を直ちに停止する計画はないと言う。
インテルはOEMバイヤーへの供給価格を明らかにしていないが、アナリストは現在約600米ドルで小売り市場に出回っているペンティアムプロ・チップを大幅に上回ることはないものと見ている。MMXを搭載した最初の数システムには2000米ドル台の値が付けられている。
インテルは現在ローエンドのペンティアム100MHzからハイエンドのペンティアムプロ200MHzまで6種類のチップを市場に投入しており、シンガポールではエレクトロニク・リソーシズLtd、SISテクノロジーズPte Ltd、テク・パシフィック・シンガポールPte Ltd等がディストリビューターを務めている。
インテルはMMXを業界のスタンダードにする計画で、競争者にもその仕様を公開している。またノートブックPCはMMXチップを装備することにより、別にハードウェアを追加せずにマルチメディア機能を発揮できることから、ノートブックPCの売れ行きが増すものと予想されている。(BT:1/8)
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