SEAnews 1997-01-08 ArtNo.8941

【シンガポール】シンガポール航空(SIA)は主要子会社、例えばシンガポール・エアポート・ターミナル・サービシズ(SATS)、ＳＩＡエンジニアリング、シルクエアの上場可能性を検討している。
これら3社の95／96年度税引き前利益は2億Ｓドル以上にのぼるが、ＳＩＡのチョン・チュンコン副会長は社内誌アウトルックの中で、「ＳＩＡはこれまで子会社の上場を真剣に検討して来なかったが、上場させてならないと言う理由はない。ＳＩＡには資金調達の必要はないが、資金調達だけが上場の目的ではない」と述べている。ＳＩＡのＪＹピライ前会長は、「上場は紙上における財創出の仕掛けで、健全な基礎を築く道ではない」と、子会社上場の可能性を否定していたが、チョン副会長の談話にはこうしたピライ前会長の立場との明らかな相違が見られる。チョン氏によれば、これら3社の潜在価値はＳＩＡの連結バランス・シート上に完全には反映されておらず、個別上場はこうした潜在価値を実現し、ＳＩＡ株主に還元する道でもあると言う。しかし同氏は具体的上場期日には触れていない。(BT:1/7)