1997-01-08 ArtNo.8940
◆<星>EDBクラスター・ファンド、昨年はS$2.28億投資
【シンガポール】経済開発局(EDB)のコインベストメント計画は順調に進捗、同局は昨年クラスター・デベロプメント・ファンド(CDF)を通じて7件のプロジェクトに2億2760万Sドルを投資した。
EDBが6日発表したところによれば、これら7件にはスイス企業との合弁会社Lonza Singapore Pte Ltdを通じた純粋イソフタル酸製造事業、Sempec Utilities & Terminalsを通じた化学企業に対する支援サービス、日立/新日鉄と合弁の半導体ウエハー製造事業、日立と合弁の蘇州におけるICチップの製造・検査プロジェクトが含まれる。
CDFが1993年12月に設けられて以来、内外の15件のプロジェクトに4億8340万Sドルが投資された。内訳を見ると、94年が3件(東芝ケミカル・シンガポール/ダイムラー・ベンツ・ベトナム・インベストメンツ/エクセル・マシーン・ツールズPte Ltd)、95年が5件、そして昨年が7件と、投資件数と額は年々拡大している。各プロジェクトへのEDBの平均出資比率は20%で、これを呼び水としてシンガポールが重視する戦略部門に10億Sドルを超える投資が誘致された。
EDBは傘下のEDBインベストメントPte Ltdを通じてCDFの他に、2つの一般投資基金--EDBベンチャーズPte Ltd/EDBベンチャーズ2Pte Ltd、生物化学技術投資基金のシンガポール・バイオイノベーションズPte Ltd及びザ・リージョナル・インベストメント・カンパニーを管理しており、その合計資金規模は13億Sドルにのぼる。(ST,BT,LZ:1/7)
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