1997-01-04 ArtNo.8903
◆<馬>ペングループ、ポリエステル薄膜製造にM$8億投資
【ペナン】東レ傘下のペングループはペナン州プライに8億Mドルを投じ、コンデンサーや視聴覚機器用記憶装置の製造等に使用されるポリエステル・フィルムの製造施設を建設する。
ペングループのイジチ代表が先頃催された晩餐会の席で明らかにしたところによれば、東レはポリエステルに関しては世界のトップ・メーカー。1998年半ばに稼働し、300人の雇用創出が見込まれる新工場はペンファイバーSdn Bhdの既存工場に隣接して設けられる。向こう3年間の第1期計画の下、年間製造能力は当初の1万4400トンから1999年初までに3万トン、その後4万4400トンに拡大され、製品の80%はタイ、シンガポール、香港、中国、米国、日本、欧州等に輸出される。第2期計画ではポリエステル・チップの原料製造やポリマライゼーションを通じた製造能力の一層の拡張が図られる。8億Mドルの投資はこれら2期のプロジェクトをカバーしている。
ペングループはこの他、東レが目下日本で製造している炭素繊維や医薬品の製造も検討している。グループの繊維事業はインドネシアやタイ方面との厳しい競争に直面しており、拡張に適した時機ではないが、品質向上とコスト削減に努めていると言う。(STAR:1/3)
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