1996-12-24 ArtNo.8882
◆中国投資管理会社、<星>市場でS$2.5億資金運用計画
【香港】中国最大の証券会社Shenyin & Wanguo Securities(S&WS)とシンガポーリアン・ビジネスマン、ウォン・コクホイ氏の合弁に成るシャンハイ・インターナショナルAPS(Sisco-APS)は、来年シンガポールで2億5000万Sドルの資金運用を計画している。
シンガポール政府投資会社(GSIC)のファンド・マネージャーも務めた経歴を有するSisco-APSのウォン・コクホイ重役(MD)によると、同社は目下1億4000万Sドルの資産の運用を手がけているが、域内ビジネスの手始めにシンガポール・ユニットの活性化を図る。Sisco-APSは最近、シンガポール政府の上海における15億Sドル住宅開発事業の金融顧問に指名された。同社は来年複数の投資関連プロジェクトを通じてシンガポールにおけるビジネスを拡張する計画で、来年初には上級ファンド・マネージャー1人も派遣し、シンガポール・ユニットの人員を拡充する。S&WSは先週、米国拠点のファンド会社Van Eck Globalと合弁で香港に同様のファンド・マネージメント会社を設立することで合意したと発表したが、ウォン氏はこれに伴い中国側がシンガポールにおける計画を棚上げにするとの噂を否定、シンガポール・ユニットは近く、OECD諸国に対するプロモーション活動を開始すると語った。S&WSの発足以前にウォン氏とWanguo Securitiesにより設立されたSisco-APSは、当初からシンガポールにファンド・マネージメント・ユニットを設けることを計画していた。これに対してShenyinとVan Eck Globalの香港における合弁計画も3年越しのものと言う。(BT:12/23)
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