1996-12-23 ArtNo.8865
◆<星>スイス、投資収益率でトップに
【シンガポール】シンガポールにおける外国投資の中で1994年に最も高い投資収益率を達成したのはスイスからの投資で、また欧米企業の投資収益率が平均19%だったのに対し、アジア企業のそれは13%にとどまった。
統計局(DOS)が20日発表したところによれば、国別ではスイス、オランダ、米国の収益率が平均20%前後と高い。これらの数字には直接/間接投資の純益、ポートフォリオ投資からの配当及び特別配当株が含まれる。
スイス企業の利益は主に製造業と商業部門からのもので、特に電子生産/卸売りからの利益が大きな部分を占めた。これに対してオランダと米国企業の場合は、投資持ち株会社及び電子製造、英国企業の場合は化学/石油部門となっている。
アジアに関してはシンガポール、マレーシア、日本、中国企業の収益率が平均16%と、その他の国を上回った。日本とマレーシアの場合は銀行/卸売り/投資持ち株会社が高い収益率を実現、中国の場合は銀行/保険会社がトップにランクされている。
全体では外国投資の収益率は1991年の19.6%から93年の17.6%、94年の16.1%と下降線を辿っている。
1994年末時点の累積外国投資は860億Sドルと、前年比17%アップ。国別では日本が169億Sドルでトップ、以下米国141億Sドル、英国91億Sドル、スイス58億Sドル、香港50億Sドルと続く。これら5カ国だけで全体の59%を占めた。
外資の内資に対する比率は50%、外資の総資本に対する比率は33%で、両比率は1988年をピークに下降曲線を辿っている。また外資は利益の3分の1を再投資しているのに対して、地元投資家は3分の2を再投資している。(BT,ST,LZ:12/21)
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