1995-03-16 ArtNo.886
◆<印尼>インドラマ、繊維メーカーから化学企業に脱皮
【シンガポール】インドネシアの上場ポリエステル製造会社PTインドラマ・シンセティクスは目下進める2億8000万米ドルの拡張計画が完成する今年末には年産21万1000トンの同国最大のポリエステル・メーカーとして浮上する。
インドラマはまたPET(ポリエチレン・テレフタレート)樹脂への進出も図っており、これらを梃子に営業額を94年の3312億2000万ルピアから95年の7465億8000万ルピアに倍増、純益も621億7000万ルピアから1200億3000万ルピアに93.07%拡大することを目指している。今日既に同社のビジネスの70%がポリエステル製造等の化学産業に関わっているにも関わらず、依然として同社は繊維銘柄と目されている。このため最近の繊維不況もあって同社株価は低調に推移、株価収益率(PER)も7.3倍にとどまっている。アナリストは台湾のシンコンや日本のテイジンのPERが30~40倍に達していることから、インドラマは有望銘柄と評する一方、最近の積極的な拡張計画で同社の他人資本比率が94年の92%から今年は120%に拡大すること、パイオニア企業の免税優待期間が切れ今年から法人税を支払わねばならない点等を懸念材料として指摘している。(BT:3/15)
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