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1996-12-20 ArtNo.8835
◆<星>石油化学業界、低マージン時代に直面
【シンガポール】旺盛な域内需要にも関わらず、製品価格の低迷と原料の値上がりから、シンガポールの石油化学コンプレックスは、今年は不振な業績を発表するものと見られる。
来年の業績改善を予想する向きも有るが、悲観論者は34億Sドルの第2クラッカーが来年4月に稼働すれば、状況はさらに悪化すると指摘する。第2クラッカーの稼働に加え、米国、ASEAN、中東における設備能力の拡張で供給過剰が予想され、そうなれば製品価格は更に下降、収益率は悪化せざるを得ない。
独立系化学情報サービス会社ICIS-LORのジェームズ・ミル課長(アジア大平洋担当)によると、需要は二桁成長を続けているが、下流部門製造能力は今後5年間需要を上回る見通しだ。ちなみにアイル・ムルバウ島の石油化学コンプレックスで、ペトロケミカル・コーポレーション・オブ・シンガポール(PCS)が手がけるエンチレンやプロピレンの製造業務は上流部門、ポリエチレンやポリプロピレン等のディリバティブ(誘導体)の製造活動は下流部門に属する。消息筋によればPCSはナフサの値上がり等で95年度の好調(60%増益)とは対照的に今年は40~50%の減益を報告する見通しだ。下流部門のザ・ポリオレフィン・カンパニーやエチレン・グリコールズ・シンガポールの業績も不振が伝えられている。
シェル・ケミカルのRoelf Venhuizen取締役は、「アジア大平洋地域は明らかに更に多くのクラッカーを必要としているが、同時に建造すべきではない。2000年乃至2001年に予想される石油化学業界の次ぎのピークも、皆が同時に設備を稼働させれば、不発か、短命に終わるだろう」と指摘した。
シンガポール経済開発局(EDB)は、第3、第4クラッカーを2000年までに稼働させようとしているが、もし成功すれば下流部門を含めた投資は少なく見積もっても100億Sドルに達すると言う。(BT:12/19)
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